「リアーデン・コマース」と言う米国の調達ASP(SaaSと言うべきかな?)があります。
ITproの記事で詳しく解説されているので、ご存じない方はぜひ一読されることをおすすめします。
さて、簡単に要約すると次のようなサービスです。
・各企業が、物品やサービスを調達するのを支援するポータルサイト。
・2007年に本格サービスを開始したばかり。
・2008年以降に欧州や日本での展開を予定。
・航空券やホテルの予約、宅配便の手配、セミナーへの参加予約など、13万7000社のサプライヤからサービスを調達。
・リアーデンは、各サービス提供者のWebサービスAPIをインターネット経由でマッシュアップ。
・2007年前半だけでユーザー数が約30倍の約600社に増加。
・料金は、企業が調達するサービスの総額を基にした年額制。
すばらしい!
まさにマッシュアップ技術が可能にした究極のビジネスモデルだと思います。
顧客企業はリアーデンのサイトを利用しているだけですが、その背後では13万を超えるサービスと連携しているので、刻々と変動する価格や予約状況をリアルタイムに把握できるわけなのです。
・宅配便の発送の場合、あて先や荷物の種類を選べば各業者の料金が一覧表示されるので、顧客は最安値の業者に発注し、経費の節減が可能。
・同様に、航空券、ホテル、レストラン、役員用リムジンの手配など、さまざまサービスを利用することで、実際に年間数百万ドルのコスト削減を達成した企業も出現。
・あらかじめ大口契約を結ぶことで、その業者からは特別価格を提示することが可能。
このような方法で経費を削減できるというアイデアは、ずいぶん以前からあったし、道庁でも多くの職員が古くから提案していたものの1つです。
でも、諸般の事情(お役所の事情、大人の事情・・・)によって実現は難しかったし、おそらく今後も相当ハードルが高いのではないでしょうか。
・現在は企業向けサービスだが、いずれは個人向けサービスに参入予定。
・個人向けには無料でサービス提供し、サービス事業者から手数料を得る。
・スケジュール管理やアドレス帳などのPIM機能を提供し、ユーザーがいつ、どういう行動をとるといった情報を蓄積。
・ユーザーの行動に応じて、適切な広告やサービスを提供。
・連絡を受けたいデバイス(一般電話や携帯電話など)を日時に応じて登録可能。
・「会議中はコンタクト禁止」といった設定も可能。
来た来たー!
これはまさに、私が構想している「仮想秘書」で実現したいサービスにそっくりです。
ただし、私が考える仮想秘書サービスは、リアーデンのようなEコマース系のサイトとは別のレイヤーに位置するものなので、彼らと競合することはなさそうです。(胸を撫で下ろす私・・・)
記事の最後は、次のような言葉で結ばれています。
「個人のスケジュールや好みを学習し、コンテキストに合わせた最適なサービスを提供するという試みは、これまで何度も実行され、失敗してきた。IT業界に10年以上いる方なら、業界に旋風を起こして消えていったゼネラル・マジックというベンダーを懐かしく思い起こすかもしれない。SaaSとマッシュアップという新技術の登場によって、そのサービスがようやく現実味を帯びてきた。」
そう。その通りなのです。
過去に多くの挑戦があったにもかかわらず、今まで実現できずにいた領域です。
リアーデンの登場は、自分にとって大きな刺激になるし、励みにもなりますね。